Katana Caza Mayor   


















Criadero Katana Caza Mayor - Dogo Argentino -


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カタナ・カザ・マヨール犬舎の使命(2013.05.08 / 2014.04.09 一部加筆・修正)


 ジョン・W・トンプキンス(John W. Tompkins)氏は、ジョ・アン・カーティ(Jo-Anne Carty)女史とハホーメ犬舎(Jajome Kennel)について多くのことを教えてくれました。以下ではジョンからのメールを紹介しますが、この奇跡的出来事はカタナ・カザ・マヨール犬舎に与えられた使命であり、カルマであることを理解できるでしょう。

 
「1988年夏に私はジョ・アンを紹介され、彼女と電話で2時間話をしました。彼女はD.A.C.A.の代表であり、米国で最もドゴ・アルヘンティーノについて知識豊かなブリーダーでした。狩猟犬というドゴ・アルヘンティーノの特性を維持するために、Dr. アントニオ・ノレス・マルティネスが作り上げたスタンダードを重要視しました。1988年秋にグッドランド・インディアナで、ジョ・アン、そして彼女の夫であるドン(Don)と彼らがブリーディングした犬たちに会うことができました。ドン・エスティバン(Don Esteban)はその中で最も印象的なドゴ・アルヘンティーノでした。それからD.A.C.A.で12年間、彼女と交流を持っていました。2000年秋、ペンシルバニア・カーライズで開催されたD.A.C.A.のスペシャリティー・ショーで彼女に会ったのが最後です。その少し後、ジョ・アンに電話をしたとき、ドンが亡くなったことにより、ブリーディング・プログラムを進めることができず、犬舎を閉じるとのことでした。それからしばらく連絡を取ることがなくなっていました。今ではD.A.C.A.はリーダーシップの問題が生じており、ジョ・アンがあれほど懸命に確立することに取り組んだスタンダードに基づくドゴ・アルヘンティーノのブリーディングは行われなくなりました。今年の6月、ジョ・アンに再びコンタクトを取ることができました。彼女はイリノイに住んでいます。彼女はシークレット犬舎の上村健一氏に譲ったハホーメズ・アイクのことを話しました。インターネットによりサーチしていたところ、シークレット犬舎とカタナ犬舎、そしてクオーレ・オブ・カタナ・カザ・マヨール(ほんとうに美しい)の血統の情報に到達しました。私はアントニオ・ノレス・マルティネスのスタンダードに基づいたジョ・アンの努力の結果である強いドゴ・アルヘンティーノのブロッド・ラインが今、カタナ犬舎に受け継がれていることを知ってたいへんうれしいです。そしてカタナ犬舎の哲学と原理はハホーメ犬舎のブリーディングの哲学と原理と同じであることを知りました。」(2009年10月12日)

             
               ハホーメズ・ドン・エスティバン
              Ch. Jajome's Don Esteban


 「ドンはプエルトリコ出身で、ハホーメという犬舎名を考えました。今は存在しないプエルトリコの一つの川、あるいは中米あるいは南米の原住民を意味しているそうです。ジョ・アンは常に日本を愛し、ミカドと名付けた秋田犬をとても気に入っていました。彼女が秋田犬をブリーディングしていたときのトップ・スタッド・ドッグの一頭です。そして当時、日本について学ぶために多くの時間を費やしていました。彼女は日本の芸術、武器、建築、慣習、そして日本人の献身と規律を好んでいました。彼女がドンとともにハホーメ犬舎を立ち上げる際、日本について知識があった彼女が候補とした犬舎名の一つが『カタナ』でした。あなたからの返信を受け取った後、午後に、私は彼女に電話をしました。 彼女の犬舎が『カタナ』という名前になる可能性があったという事実について私に話しました。冗談ではないかと、私が彼女に訊ねたほど、偶然の一致のように感じられました。彼女は『冗談ではない』と言いました。『カタナ』は彼女が賞賛する美しい剣であり、良い名前であると思案したとのことです。しかし、ドンはハホーメに決定しました。私はこれが素晴らしい偶然の一致であると分かりました。今、彼女は癌の治療を受けています。そして、病院に行くとき、彼女は小さな地蔵の像をポケットに入れています。私は地蔵が女性、子ども、旅人を守る日本の神であると思っています。」(2009年10月16日)

 以上の歴史的事実とそれから導かれた使命について、私の親しい友人たちに知って欲しいためにさらに説明を加えなくてはなりません。1985年に設立されたD.A.C.A.はその時代においてアルゼンチンを含めた全世界において唯一、FCIから一線を引き、オールド・スタンダードを追求していました。クラブ役員の改変があった1994年までの間、ジョ・アン女史がオールド・スタンダードを守り抜いていたのです。そして、そのジョ・アン女史の当時の犬舎こそがハホーメ(Jajome)なのです。ハホーメのドゴ・アルヘンティーノの多くが、実猟犬として活躍しました。しかしながら、今ではハホーメの血はどこに行ってしまったのでしょうか? 実猟において多くが戦死したのでしょうか? 今でも実猟を重視する米国のブリーダーたちの中にはハホーメを伝説的に語る人たちもいます。しかし、それは伝説であり、ハホーメの血を実際に受け継ぐドゴ・アルヘンティーノに出会うことはありません。そして、ハホーメの血を受け継いだドゴ・アルヘンティーノはここ日本にいるのです。ハホーメの血を受け継いだドゴ・アルヘンティーノを中心として、2002年にD.A.C.J.はオールド・スタンダードを追求するかたちで設立されたのです。このような事実から私は親しい友人たちに、現在の輸入犬は常に日本のドゴ・アルヘンティーノに貢献するために存在すると、言うのです。

 しかしながら、大きな障害もまた、そこに存在しました。D.A.C.A.の血統書はFCI公認のものではないということです。つまり、日本ではFCIの認可を受けているJKCの血統書への変更ができないという問題が生じたのです。その際に、私に適切なアドバイスをしてくれたのが、イタリア・シシリーのマッシモ・インゾーリ氏(Dr. Massimo Inzoli)でした。FCIでは一代血統書を認める制度があるというのです。従って、JKCにおいてもそれができるはずである、と言うのです。私はベルギーのFCI本部とも直接やりとりをしながら、JKCとの数年に渡る長期交渉を続けました。そして、最終的に2004年7月17日という記念すべき日に、クオーレ・オブ・シークレット・ケネルズ(Quore of Secret Kennels)の登録のための審査が新横浜で行われました。審査員は当時、JKCの専務理事であった神里 洋氏でした。そして、私との長期的やりとりと、審査のコーディネートをしてくださったのが事務局の川島氏でした。神里氏は「このように質の高いドゴ・アルヘンティーノが国内にいることを知りませんでした」と最後に所感を述べ審査は無事終了し、クオーレ・オブ・カタナ・カザ・マヨール(Quore of Katana Caza Mayor)という名称で登録が完成しました。なお、その後、一代血統書(ウェイティング・リスト)に関するJKCの規定が変更され、今回のようなケースでの登録は不可能になりました。一方で、クオーレの母犬はリリー・オブ・シークレット・ケネルズ(Lily of Secret Kennels)で、FCAのドゴ・アルヘンティーノです。チェキー・ディ・ヴァリーニョ(Checuy de Valino)とパルタ・ディ・エル・トゥミ(Palta de El Tumi)の娘です。
 以上のような経緯があり、最終的に、カタナ犬舎の仔犬たちは、JKCに登録されるようになり、ウェイティング・リストを持つようになりました。そして、数世代を経て、初めて完成した血統書となったのが、トップ・バンサーJPズ・エール(Top Bouncer JP’s Ailes)です。

 トップ・クオリティーのドゴ・アルヘンティーノを作出することは、実は難しいことではないと私は考えています。例えば、構造測定によって作出されるリトラル犬舎のドゴ・アルヘンティーノやワールド・チャンピオンの直子を輸入し、交配すればすぐにトップ・クオリティーのドゴ・アルヘンティーノが完成します。機能性を求めるならば、ラ・コチャ犬舎から2頭のドゴ・アルヘンティーノを輸入し、クロスすればそれはすぐに達成されることでしょう。全ては簡単に達成できるのです。そして、それらは誰でも即座に達成できることなのです。実際、近年の海外の新参犬舎はこうした思考法と方式によって、トップ・クオリティーのドゴ・アルヘンティーノの作出を簡単に達成しています。しかしながら、それらの犬舎は常に輸入先のオリジナル犬舎以下の存在でしかありません。私ならばオリジナル犬舎から直接、犬を手に入れるでしょう。すなわち、二流・三流の犬舎です。そしてそこには短期的な夢のみが描かれ、長期的な夢は描かれて行かないことでしょう。私は長期的夢という別の選択をしました。カタナという独自のラインを創造し、作り上げることです。そして今、それは完成に近づいています。

 カタナ・カザ・マヨール犬舎は、その使命に従い、ハホーメからの血を継続し、輸入犬(アガジャスが理想でしたが、フェルナンド・モレノ氏が亡くなったため、アンターレスとラ・コチャ)の血を借りて、長期的に安定したオリジナルなブロッド・ラインを構築することを目指しました。そのために、妥協のない努力を私はしてきたつもりですし、これからも続けて行きます。そして、近年は、国内外の犬舎に対する協力を、惜しみなく続けてきました。カタナ犬舎の夢の達成に向けたブリーディング・プロセスは、常に期待に胸ふくらむものでありたいと考えます。私は自分自身を魅了するブリーディングのみを計画します。そして、ブリーディングの回数は、最小限で責任あるものでありたいと思います。ブリーダーとは「命を創造する」仕事です。私たちが創造した全てのドゴ・アルヘンティーノがオーナーに大切にされるように、オーナーを厳選し続けなくてはなりません。このようなカタナ犬舎の倫理と使命について、皆様に、少しでも理解して頂ければ、それ以上に嬉しいことはありません。

 ぜひカタナ犬舎にご家族で遊びに来てください。私の仕事の多忙から、日程調整が必要ですが、必ず時間を作りたいと思います。カタナ犬舎の小さなミュージアムで、私が撮影した映像や収集した映像を見ながら、語り合いましょう。そして、カタナ犬舎のドゴ・アルヘンティーノの生き生きした姿、幸せに暮らす姿をご覧になることができます。(若島孔文)



            

ブカネロ・ディ・ラ・カタナ

カタナ・ブリーディング第V世代
ガウチョ・ポルテーニョ・ディ・ラ・カタナ

カタナ・ブリーディング第V世代
カタナ・ダブル・ブロッド
(写真16ヶ月時)

エスペランサ・ディ・エル・ガヤルド

カタナ・ブリーディング第U世代
アリシア・ブランカ・ディ・ラ・カタナ

カタナ・ブリーディング第V世代

現在のカタナ・カサ・マヨール犬舎のメイン・スタッド カムイ

カタナ・ブロッドの第5世代(写真約12ヶ月時)




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